8/28 法螺貝は鳴らず
平日の夜は、深夜の2時や3時に卓が割れるとそれ以降卓が立つ可能性は低いもの。
「やっと帰りましたね」
「そうだな。よしっ!もう誰も来るなよー!!!」
この日も最後の客が午前2時を過ぎた頃に帰って客はゼロになりました。店的には嬉しくない状況なのですが、興津的には嬉しい限り。
「ひゃっは~!!」
僕らは人がいないととてもくだらない事をして遊んでいます。連想ゲームでお金を賭けたり、手本引きもどきをやっていたり、腹筋をしていたり寝ていたり。
(やっぱ神咲さんは最高やで!!1!)
その日僕は、店の中で足を伸ばしサイドテーブルにお茶菓子とレモンティーを置きながら優雅に優雅に瀬尾大先生の「君のいる町」を一巻から全部読んでいました(先輩が読みたいっていうから持っていってた)。先輩は奥で大の字になって寝て、チーフは休憩室で船を漕いでます。平和、あまりにも平和過ぎる時間。
しかしながら、古今東西幸せな時間と言うのは長くは続きません。
ピンポーン
7時になろうという頃でしょうか?来店を知らせるチャイムが鳴りました。
(ちっ、今日はこのまま終われると思ったのになぁ)
我々の幸せをぶち壊す奴は誰だよと、僕はダルそうにドアの方に目を向けます。
そしたらアンタ、ドアの前に立っているのは・・
雀荘の経営者(通称・社長)がまさかの来店!!!
(どうして社長がこんな時間に!!!???)
客が来たら普通は「いらっしゃいませ~」というのが基本です。しかし、店員や店関係者が来たときは別に言わなくてもいいし、まあ何か言うなら「おはようございます」というのが慣わし。
というか、そもそも店の責任者が来ているのだから普通は挨拶して当然なのですが
「・・・パクパク」
あまりに想定外の事態に声が出ません。それぐらい、社長がこんな時間に来るなんてありえない事。人間、驚きすぎると声が出なくなるとはよく言いますが、例に倣って僕も魚のように口をパクパクさせ、挨拶する事すら忘れていました。
そんなわけで、奥で寝ていた先輩も事務所内で船を漕いでたチーフも誰かメンバー(店員)が忘れ物でも取りに来たと思ったのでしょう。特に今の構えをくずす事なく落ち着き払っていて・・・
「・・・・パクパク」
社長に大の字で寝ている所を見られた先輩も僕と同じく口をパクパクさせるのでした。
出勤 打数 トップ 二着 三着 ラス 収支
41日目 18 0 2 12 4 -81.2
42日目 25 7 3 5 10 -34.5
43日目 15 2 3 5 4 -30.6
44日目 26 12 8 5 1 +75.0
45日目 27 9 7 5 6 +32.5
46日目 21 7 5 5 3 +30.5
47日目 33 5 8 12 8 -87.5 ←新記録
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総計 1087 286 262 290 249 -480.7
(うち、ゲーム代 572.1)
この日、勤務が終わると事務所内にいたチーフは難を逃れましたが、先輩にはきつい説教が待っておりましたとさ・・・
(ごめんね、先輩(´・ω・`))












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